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お荷物不動産売却の光が見えた

相談者

65歳

資産構成

不動産:自宅、土地1筆

資産構成の特徴

自宅以外の土地は全て借地権の底地として賃貸中。

1筆の土地の上に5軒の建物があり、建物所有者はそれぞれ別々

問題点

親から相続した借地権の底地(土地)は、戦前からの安い地代で貸している。

借地権が発生しているため、土地を自由に使うことができない。

地代が安いのも問題だが、更に問題なのは、相続の際にかなりの金額の相続税が課税されたこと。

次の相続時にも相続税がかかってしまう。

初回面談

上記の問題を抱えたお荷物不動産を所有している方から相談がありました。

相談者

「実は、親から相続した不動産のことで困っています。自分の代のうちに不動産の問題を何とか解決したいと考えています。」

不動産コンサルタント

(以下、「コンサル」)

「どんな問題でしょうか?」

相談者

「借地権の底地を所有していますが、地代が安いことと、地代が安い割には固定資産税が高く、ほとんど儲けがありません。それなのに、立地条件が良いために相続税が高額になりました。とても困っています。」

コンサル

「借地権の底地の問題は借地借家法が土地の借主を強く保護しているために解決が難しい問題ですね。言葉は悪いですが、分かりやすく言うとお荷物不動産ですね。」

相談者

「はい、まさにお荷物不動産です。」

コンサル

「お荷物不動産をどうしたいのですか?」

相談者

「自分の代で売却し、子供にはお荷物不動産を相続させたくありません。」

コンサル

「分かりました。お客様にぴったりのサービスがありますよ。【お荷物不動産についての調査と診断】サービスです。」

相談者

「どんなサービスなんですか?」

コンサル

「お荷物不動産を調査して【お荷物不動産診断書】を作成します。実際に売却できる正確な時価を把握できます。借地権の底地は需要が少ないので通常の不動産と比較して正確な売却価格を知ることは難しいのですが、このサービスで把握することができます。」

相談者

「それは安心ですね。でも実際に売却できるでしょうか?」

コンサル

「もう少し詳しく調べられますよ。【お荷物不動産のROA分析書】を作成します。収益物件としてどのくらい優秀なのか、そうでないのかランク付けしますので一目でお荷物不動産の評価が分かります。」

相談者

「一目で分かる。というのは有難いですね。相続した財産を処分するとなると家族に相談してからになりますが、家族会議で説明するときにとても役立ちそうです。」

コンサル

「はい。必ず役立つと思います。でもこのサービスはもう一つレポートを作成します。それが【問題解決処方箋】です。お荷物不動産の問題点とその解決方法を解説した上で、問題が解決できた場合にどんな良い効果が得られるのか。についてもご説明します。」

相談者

「最初に借地権の底地の問題は難易度が高い。と言われましたが大丈夫でしょうか?」

コンサル

「何とか良い知恵を絞ってみますが、その前に不動産をきっちり調査しないといけませんね。」

相談者

「お荷物不動産を何とかしたいので、【お荷物不動産についての調査と診断】サービスを依頼します。」

コンサル

「分かりました。有難うございます。」

2回目面談

ということで、お荷物不動産についての調査と診断サービスを受託しました。

不動産調査の上、3種レポートが完成したので相談者と面談しました。

コンサル

「お待たせしました。こちらがお荷物不動産診断の結果となります3種レポートです。」

相談者

「【お荷物不動産診断書】によると不動産の正確な時価が思っていたよりかなり低いですね。厳しい結果ですが受け入れるしかないですね・・・。」

コンサル

「レポートはまだ2種類ありますので、焦らずに説明を聞いてくださいね。【お荷物不動産のROA分析書】は借地権の底地の評価は一番低いランクDでした。」

相談者

「やはりそうですか・・・先が思いやられますね。」

コンサル

「話はまだ終わっていませんよ。【問題解決処方箋】を見てください。現状のままではお荷物不動産の評価が低いのは仕方ないところです。通常の不動産会社に依頼すると非常に安い金額で底地を処分することになります。ですが、このサービスの一番重要な部分は、問題点があるお荷物不動産の問題を解決して優良不動産化または処分しやすい普通の不動産化する方法を提案しているところです。」

今回のケースでは、土地の権利関係をシンプルに整理することで売却金額を大幅にアップさせる方法を提案しました。

相手(借地人)があることですので、いくつかのケースを想定しておく必要があります。

  1. 1筆の土地(借地権の底地)の境界を確定後に建物5棟の敷地に合うように5筆に土地を分筆
  2. 建物所有者(借地人)それぞれと面談して権利関係の整理方法を相談する。
    整理方法の優先順位(相談者にとって望ましい順)は、借地人に底地を買い取ってもらう>底地と借地権を共同売却>借地権と底地を交換>底地5筆分を第三者に一括売却>借地人から借地権を買い取る
  3. 借地人と相談がまとまった順に売却する

このように手間暇かけることによって借地権の権利関係をシンプルに整理できると流通しにくい借地権付き底地の売却⇒流通しやすい普通の所有権となり、大幅に売却金額をアップすることができるのです。

その後・・・

相談者さんは弊社の3種レポートを使った家族会議を開いた結果、手間暇かけた不動産コンサルティングによってお荷物不動産の問題が解決できた場合、売却金額が大幅にアップできることを知り、引き続き、ぜひ問題解決の対策のコンサルティング業務をお願いしたい。というご依頼をいただきました。

 

お荷物不動産だとあきらめず、【お荷物不動産についての調査と診断】サービスを利用することでお荷物不動産が優良不動産や普通の不動産に格上げできるかもしれません。

あれこれ悩む前にお気軽にご相談ください。